生存報告所

日記だよ!

6/16 ヤガラ様食べて映画見て

6/16(日) 睡眠時間6時間半 11,849歩

やっぱり外には出てみるもんだなぁ。

やったこと

裁断

 起きて最初に取り組んだのは朝食と洗濯、裁断。

 今日は外に出るついでに、テンションを上げてTodoリストを消化しようとしていた日。最初のタスク消化となる20冊程度の裁断を終えて、さっさと出る準備を整えた。

 1時間かけずに終える予定だったが、切りながらついついスラムダンクを読み込んでしまって時間が溶ける。翔陽戦はリバウンダー桜木の覚醒として面白い試合だから仕方ないネ。

 

桐谷さん5巻

 ヤガラ様が表紙を飾る5巻目。ここからは未読ゾーンのため、どんなゲテモノ美味しい食材が出てくるのかと思うと動悸が止まらない。

 理科室で巨大ヤモリや、女性にピッタリなチョコ(inトノサマバッタ)もインパクト強いのだが、一番お腹掴まれたのはやっぱり表紙のヤガラ。「魚界のツッパリ!」と呼ばれるほど、媚びない姿勢と上品さを感じさせるらしい淡白な白身らしい。

こいつはいつか食いてえ! と決意しつつ、これからの行き先に改めてワクワクした。

 

カバンとカメラとタバコ探し

 食事については下の章に譲るとして、『米とサーカス』でジビエ食を楽しんだ後はふらふらと高田馬場の街を5分ほどうろつく。暑いためあてもなくぶらつく気分でも無かった私は、「iPadが入る鞄が見たいぞ!」と宣言して友人を連れまわすことにした。

 

 とりあえず高田馬場にあったLoftとユニクロを覗いて旅行用品で探すも、良いサイズのものが見つからない。私のiPad11インチの第1世代らしいのだが、これにカバーを付けたサイズが鞄と大体同じ程度になってしまう。後一回り大きければなぁ…と横のコーナーを見るが、あとはしっかり背負うサイズのリュックしか見当たらない。

違うなぁ…と歩き回って、探すのを諦めた。

 

 次は友人の希望で、ピースの赤いタバコを求めて新宿のドンキを2軒ほど巡ってみる*1。こちらは全く影も形も売り切れ表示も無し。どこもかしこも外国人の方が多く、これから暑くなる日本によく来るなぁ…と横目に見つつ街を歩く。まだまだ本番はこれからなのに、もう日差しが強すぎて溶けそう。

 

 また来た私のターンでは、新宿三丁目あたりにある無印良品に入ってみる。ここでも旅行用品と雑貨コーナーを巡ってみるが、11インチが入るサイズのコンパクトな鞄は無い。軽そうでシンプルなデザインで好きなんだがなぁ…と思いつつも、大きさが合格基準に達しなかったため、今回は見送ることになった。

 

 次は友人のターンでカメラを希望。ビッグカメラで「ライカが良い、いや他も…」とブツブツ呟きながら歩いているが、私はこちらの方面にほぼ興味が無く、ただついていくのみ。少し気になるが、資金的な優先順位が低いのでリサーチしようとも考えないんだよな…。

 

 次は近くにあった北村写真機店へ入り、上から下まで眺めて降りていく。ここまで来ると私の足はくたくたで、「ちょっと見てきていいですか?」という質問に「お構いなくどうぞー」と1秒以内に返事して椅子で休憩する。

オタク男性が楽しそうに説明するが彼女は興味なさそう…というシーンを二次元三次元問わず見てきた気がするが、その時の女性側の心境を初めて理解した(気がする)。楽しそうでいいけど、私のことは放っておいてねという気持ちだ。

「趣味が違うと知る楽しみが2倍になっていいじゃん!」と今まで合コンで主張していたのだが、あまりにも興味ない方向へ付き合ってもセンサーが全く動かない。「え~、すご~い!」「何それ?」と返せるのは立派なコミュニケーション術だったのか…。

新たな感情を知ったカメラ探索だった。友人は満足そうだったのでヨシ! 「Apple Vision Pro買おうかなぁ、カメラ買おうかなぁ」と悩んでいたが、健康的なのはカメラだと思うよ。

 

 「そろそろ帰るか~」なんて言いながら写真機店を出て、目の前にあったのが「カバンの新生堂」という店。「ちょっと見ていきます?」と聞かれて思わず頷き、普段足も向けないような店へと入って行った。

 

 秋葉で歩いているとフィギュアの箱が身長より高く詰まれた店をよく目にするが、ここはその鞄バージョン。右も左も大きなカバンに囲まれて革のジャングルに迷い込んだ気持ちだったが、その中で展示された一つのカバンが目に入る。

 落ち着いたベージュ色で、留め具は音のなるチャックではなくマグネットボタン!

 iPad11インチがすっぽりと入る祝福されし大きさでありながら、肩掛けで子犬のように連れ歩けるぐらいのコンパクトさ。しかし、本1冊とペン2本、携帯・バッテリーのマイ冒険セットは入る申し分なき携帯量で、満足の一品。

デザインから機能性まで惚れ込んでしまい、「今月はもう厳しいんだよなぁ~」なんて言いながら5分悩んで買った。こんな一期一会買うしかないじゃんねー!

「悔しいわぁ…」なんて言いながら買ったが、店員さんの顔は笑っていた。

 

 友人の財布も一緒に見るが、今回は好きな色が無かったということで買わず。私も手を伸ばしかけたが、ここで財布まで買ってしまったら、入れるお金が本当に無くなるところだった。

 

 今日はここで解散。久しぶりにLINE来たな、よしジビエ行くか!と誘ってみたが、楽しんでもらえたようで何よりな1日だった。

 

✅イベントで連れまわすのによさげな鞄を買う

 

雑務消化

 帰宅し、今朝の裁断を全てスキャンして、洗濯取り入れて、シワシワのシャツたちにアイロンをかけた。

アイロンがけはまだ段ボールを敷いて行うスタイルなのだが、満足なほどシワがとれず出来上がりの質の悪さが目に付くようになってきた。クレカの請求がリセットされる来月には、ちゃんとアイロン台と当て布買おうかな…。

 

映画

生きる:「邦キチ! 映子さん」で気になっていた黒澤明監督の映画、『生きる』。顔芸が見たい! という理由だけで友人を誘い、観ることにした。

 

 公開されたのは1952年10月。黙々とハンコ押しを繰り返すだけだった市民課長の渡辺さんが、胃がんになったことで人生の大切さを感じ、活動的に生きたお話。ここまで書くとバゲットリスト(棺桶リスト)の映画*2も思い出すな。

 

 まず映画を付けて最初に、「時代だ!」という言葉が2人の口をついて出た。映像が白黒というのが分かっていたが、化粧の雰囲気、もんぺのような服装、家の作りなど、全てが教科書の中だけで見たようなデザイン。古い記憶から思い出されるのは祖父母の家の急な階段

音も現代のように明瞭に声を拾うはずもなく、時々「今なんて言った?」って聞き合って巻き戻ししたり、音量を少しずつ上げて適応していった。見るもの全てがジェネレーションギャップ。

 

 序盤から最後まで顔で語る志村喬の演技は確かに印象強かったが、漫画の方がさらに強烈な表現をしていた気がする…。ここは漫画の魅力ということで。

 

 70年前の映画だといっても、フォーカスが当てられた生命の輝きは今なお衰えることなく、「お役所仕事」という風刺要素もトッピングしてお出しされたものは面白いものだった。これは確かに世界の黒澤。

アマプラチャンネルの無料体験は2週間なので、来週はずっと気になっていた『7人の侍』を見ようかな~!

 

 ソシャゲを嗜み、ツイッターに片足はまり、きららを強く勧めてくる友人は、古い映画に文句ひとつ言わず付き合ってくれてありがとう。「この古い建築の趣が良いよねぇ」「治安がワリィ!」と交互に実況解説してくれていい副音声だった。

 

プリキュアオールスターズF

 「ほな最新時代の映画を…」と友人が言いだし、3分後に再生が始まったのはプリキュアオールスターズF。成分が足りなかったかな?

たぶんそろそろ人生で一番見た映画になりそうだと思ったが、幼少期にラピュタを1日5回観てセリフを暗唱していたらしいからまだまだだな。

 

 ここまで見たら流石ストーリーは頭に入っているため、友人と画面に散りばめられた小ネタを楽しみ、プリキュアの思い出を語りながら観る。

考察好きと映画を見ると、「ここのセリフってどういう気持ちで言ったんだろうな」と投げたら何かしら答えが返ってくるため、なかなか楽しい。しかし妄想と願望も織り交ぜて話してくるため、事実とソースはしっかり追求しなければいけない。ハルシネーションか??

 

アニメ

ワンダフルプリキュア20話:ついに時代は最新プリキュアへ。ユキちゃんとまゆちゃんが仲良くなるお話で和んだ。

 

 EDのダンスのCGはフレッシュプリキュア時代から毎年レベルを上げているのは分かっていたが、変身シーンも劣らずレベルと華やかさを上げているなぁと見つめる。

昔はビートアップ! の声と共にグラデーション背景が流れるぐらいだったのが、今は劇場にオーロラと…豪華なアイドルライブくらいの派手さになっている。スタートゥインクルは歌って変身していて、ひろプリはペンライトのような変身アイテムだったから毎話実質ライブだな! 

 

ドキドキプリキュア1話:

 お勧めだよと紹介されて観始めたドキドキプリキュア1話。中学時代・生徒会長という言葉が黒歴史が思い出されるのは、自分ながら一生使えるおいしいネタを持っているなと思う。

 

 ドキドキは全員がスーパーヒーローと聞いていたが、確かにピンク枠のマナからして輝きと自信が強い。各運動部からは引っ張りだこで、弱きを助け、喧嘩を仲裁し、高さ999mタワーの階段を駆け上がる。

キュアハートはオールスターズFで現役を助けに来る最初のプリキュアなのだが、確かにこのシリーズを見た後だと感動が強かっただろうなぁ。今思うとこれ以上ないくらいヒーローらしい役の配置だった。

 

 1話に手を出して続きは見たくなったのだが…もうちょっと仕事方面が落ち着いてからかなぁ…?

 

ごはん

 朝食:海苔卵白ご飯

 昼食:雑食飯

 夕食:お菓子

 

 今日の、メインはぁ! 米とサーカスで雑食飯!!

 桐谷さんを読んで早速来てしまいましたぁ!!!

店の入り口。「熊出没注意」なのに熊の絵以外しかない

 JR高田馬場駅で降りて、歩いて数分。本当にここなのか…? と生ごみ臭さに眉をひそめながら進むと、大きな幕が目に入った。

喉が渇いたので友人を待ちながら自販機を覗いてみる。どれどれ~(`・ω・´)

マムシドリンク/\スッポンドリンク/

 

\長崎コオロギ/\埼玉コオロギ/\二本松コオロギ/\京都コオロギ/\広島コオロギ/

 

 まともな食材がねぇ! コオロギに地域差あるのかい!?

度胸が鍛えられてない一般草食系人間のため、いったん買うのを止めて店の中で飲むことにした。

 入り口にて、まったく予想していなかった桐谷さん看板が目に入り思わず声を上げて驚く。業界の有名人にサプライズで出会って一瞬時が止まるのを味わった。

 

 中は6テーブルほどで、30人は余裕で入れそうな広い空間。外の暑さで溶けそうだったのだが、店内のクーラーと落ち着いた色合いでHPが継続回復していく。

 一番人が多そうな12時半に入り、先客は2,3組ほど。肝祭り、春のタン祭りなど、楽しそうなメニューは多いのだが、今日はもう気持ちの天秤がコラボメニューへ急転直下中なんです。

コラボメニュー

  左上のカラス・熊の手・マムシは売り切れらしいのだが、今日読んだばかりのヤガラ様のちり鍋はあるとのこと。いつか食べたいと決意したその日に食べられる奇跡を感謝しつつ注文。

 

 ドリンクは? スズメバチ酒のロック一択でしょ!!

左)雀の丸焼き 右)スズメバチ

 まずは有料で追加した、お通しの雀の丸焼き。覚悟はしていたが、田舎の駅で見ていた存在が丸々運ばれてくると手を取るのも躊躇する。

「初見のモノは躊躇うよね?」と会話を振ろうと顔を上げたら、友人は既に口の中に入れていた。勝手に同族だと私は思っていたけど、実は桐谷さんの友達だったりする??

 

「脳が一番美味しいですよ!」と気さくな店長さんに言われ、私も恐る恐る口の中に入れる。いただきます。

確かに脳みそは柔らかく、シンプルに味付けされた身は砂肝のようなプリプリ感が大変好み。私はこれから、砂肝を食べる度に雀を食べたことを思い出すんだろうな…

 

 スズメバチはハコヅメで女性陣を高ぶらせた恐ろしい酒。飲んでみると、蜂蜜のようなまろやかさの中に隠しきれない”虫”感が後味でやってくる。しかし、針のような鋭さと言うよりはバッタの足を食べているような感じ(?)

友人が飲んでいた冬虫夏草酒はクリームチーズとバターを合わせたような甘いお酒。これが冬虫夏草…? と不思議な顔をお互いしたが、癖は無く飲みやすいお酒だった。

今日は止めたが、スッポン酒・サソリ酒など数十種以上の酒があるみたいなのでまた来たいなぁ。

 

左)ワニのタン燻製スモーク 右)ワニの天ぷら

 次に頼んだのはワニのタン燻製スモークと天ぷら。こちらは一般人に優しい見た目をしているからありがたい。

「ワニへの印象が変わりますよ!」と言われてタンを食べたが、確かに美味しい。牛のタンを3枚重ねたような肉厚さがあり、脂がのっていて食べ応えがある。しかし川のアスリート、ワニだからか無駄な脂はなく後味さっぱり。友人と一緒に「ワニ美味しいなぁ」と盛り上がるほど、今日一番美味しい料理だった。

天ぷらは鳥ささみのようなさっぱりした味。しかし歯ごたえはしっかりあり、そのボリューム感に満足な一品だった。味がしつこくない分、濃いめのチリソースで食べるのがお勧め。

 

 そして今日のメインがやってきた。

ヤガラ様のちり鍋

 刺突系雑食魚ヤガラ様のちり鍋だぁ~~!! 漫画は鍋から少しはみ出す程度のイラストだったのだが、本物はしっかり突き出るほど長い。比較用に割りばしを置いたが伝わるだろうか…。食漫画でリアルの方が印象強いってことある?

 

ちり鍋ってなんだっけ

「ちり鍋」の名の由来は、新鮮な魚の切り身を熱湯に入れると、ちりちりにちぢれて縮む様子から来たとされる。

Wikipedia(2024/06/17引用)

  本当に縮んだこれ?*3

 

 本題のお味の方はしっかり出汁が染み込んでいて野菜が美味しい。淡白な白身は口でとろけるようであり、主張しすぎない”雅”を感じさせる味わい。というか野菜が美味しい。

 1人前だったのだが、友人と二人で鍋をつつき合って「これでも十分な量がありますね」と言いながら食べていた。量も満足、見た目も満足、話題性良し。魚界のツッパリ枠ヤガラ様流石っす! ご馳走様でした!! 

 

 どのメニューも私の常識を破壊してくれて、良い食事の時間だった。「大学で4年間一緒でしたけど、今までで一番目を輝かせているような気がします」と言われるほど楽しい場所だった。日記でも食事欄でここまで書いたのは初めてだよ。

コンロが渋滞するらしく食事が出てくるまで時間はかかるため、気持ちに余裕を持っていきましょう。私はたぶん7月も行く。

コラボメニューの注文で頂いたポストカード



*1:友人曰くドンキで売っているという話だった。

*2:最高の人生の見つけ方(2007)

*3:熱湯に入れてもまったく縮まなかった