生存報告所

日記だよ!

1/20 塗料を買いに

1/20(月) 睡眠時間4時間

 手直し修正をしようと、通勤電車の中でスマホで昨日の記事を読み込んでみる。重力20倍で修業しているかのように、写真の読みこみがものっすごく遅い。

一旦はてなフォトライブラリに上げた写真を使っているから、そんなに重くないでしょ…と試しに画像を1枚ダウンロードしてみると1.4MBの文字。ニホンオオカミの鼻の孔までも見えそうな解像度である。

 

 勝手にリサイズされるものだと思っていたが、はてなのライブラリは健気にも元の解像度を維持しようと頑張ってくれていたらしい。

だが私の日記に必要なのは、肌のきめ細かさまで見えそうな解像度の写真ではなく、瞬きするよりも早く読みこまれる軽さの写真である。今日からちゃんとリサイズしてアップロードしよ…。

やったこと

仕事

 今日の仕事は、修正依頼を待機しながらの細かいタスク消化。前の案件の確認ための会議と、次の現場のために会議をすることが多かったか。

 

 現場を移るとともに新しい席に着いた私だが、今度の隣の方はちょっとした講座を担当するほどにプラモデル作りが趣味の方である。

昨日に勢いと欲望で衝動買いしたニューアーハンだが、オレンジ色を切り貼りしたシールの配色がどうも気に入らなかった。ノモ研の入門書も読んでみるが、手元のアーハンをかっこよく引き立てるための個別策は載っていない。ここは専門家に聞いてみるべし! ということで、未開封パーツと説明書を会社に持ってきていた。

 「プラモデルは面白くなって来ましたが、塗装にまで手を出すつもりはなかったんですよー!」という雑談をしつつ、「この説明書の色で塗りたい場合は何色を使いますか?」「塗料買うならやっぱり秋葉原でしょうか?」と質問をいくつも投げる。もちろん、手は動かしているよ。

流石は専門家、有難いことにラッカーと水性という塗料の基本的違いから、有名なメーカー、ロボットで作るなら…とまでいろいろとご指導いただいた。また成果物を会社に持っていってお礼を言いたいところ。

とりあえず、今日の帰り道は秋葉原ボークスに寄ることが決定だ。

 

秋葉原

 いつもと反対方向の電車に乗って、秋葉原までの散歩旅。最近は休日の昼間に来ていたから、夕闇をバックにライトが煌々と光る夜の秋葉原は、欲望に目をぎらつかせた繫華街の印象を強くさせる。日本人の多くは仕事か帰宅時間であるため、休日よりもさらに外国人率が高い。外国人と日本人と客引きのメイドさんが7:2:1ぐらいの割合でいたんじゃないか? 

 

 「治安が悪くなったように感じるから、真っ直ぐ行って真っ直ぐ帰るんだよ」と言われた通り、真っ直ぐにビッグカメラ隣にあるボークス秋葉原ホビー天国2へと向かう。ひろプリの広告もゆるキャンの宣伝パネルも今日は無視し、真っ直ぐ3階へと階段を上る。

 

 手すりの終点に手をかけ、広がった視界に映るのは目線よりも高い工具と塗料の棚。以前は見向きもせずに4Fのガンプラコーナーに行っていたが、今日はこの島に用があるのだ。

 私の求めている色はどこにあるだろうか…と好奇心に従って塗料の棚に駆け寄ったが、情報量の多さに30秒で見るのを諦めた。

機を窺い、店内の客が私一人になったタイミングで店員さんに「この色でロボットを塗装したいんですけど、何を選べばいいですか…?」とおずおず質問してみる。店で困ったら、毎日見ているであろう専門家に売り場の視点を聞くのが早い。

「塗装は…」「初めてです!」と元気よく答えると、塗料売り場に向かっていろんな瓶を取り出し、振って攪拌してから底面を見せていただく。基本は瓶の蓋の色と同じ色で塗ることが出来るらしいが、やっぱり底面を見て実際の色を見るのが良いらしい。赤金色(カッパー)のオススメで…nという内容で質問したら、同じような瓶を7,8種類程度提案していただいた。どれも茶色にしか見えない!!

 

 よく見ると光沢があったり、黄色よりだったり、赤よりだったり…と微妙に違いがある。店員さんと2人で、「たぶんこの色が一番近いですね!」と確認し、謎だった塗料探しミッションをクリアした。選ばれたのはファレホというメーカーの塗料。筆塗りも出来るものということで、小学生以来に筆を購入。大人の図画工作の時間が始まるぞい!

 あとは足りなかった道具を購入して退店。小雨の降り始めた秋葉原の夜から逃げるように地下鉄駅へと駆け込んだ。

というわけで戦利品
左が今日買った塗料。
雑誌2冊は、今日の休憩時に買ってきたもの。

 いろいろ揃っていたボークスには感謝。次は1人でお使いできるかな。

 帰宅して早速塗料を準備するも、つや消しと塗料はどっちが上になるように塗るべきなんだ…? と次の疑問が湧いてくる。明日は塗料持って会社に行かなきゃ…。

購入時にいただいたファレホのカタログ
1,000種のカラーチャートで、次回から事前にリストを作っていけそう!

読書

CGワールド Vol318

 定期的に特集される「アニメCGの現場」に惹かれて買う雑誌。今回はわんプリの後期EDの制作ストーリーだった。

 私は基本的に観察が得意な人間ではないので、このような制作ストーリーを読んではっと気づくことが多い。言われてみれば、今回のEDはCGでも手書きっぽさがあったし、犬組と猫組では踊りの雰囲気が違ったし、ポップな背景から目立つように縁取りもされていた。

可愛らしいEDだなぁ…と何度も見ていたが、さらに解像度が上がって何度も流しながら日記を書いていた。手が進まぬ。

 

 表紙の特集は『マジルミエ』のアニメ制作話。特にチェックもしておらず、パラパラとページをめくっていただけだったのだが、変身シーンと魔法エフェクトシーンは目を引く派手な演出だったため、ついインタビュー記事も読み込む。エフェクトを作るために魔法使いアニメやロボットのエフェクトを集めたという話(P32)、各キャラクターの所属している”会社”に応じた特色で作ったという変身シーン(P34)。

漫画では想像で補完していた動きのある図が描写されていそうで、つい見たくなる…!

 

建築知識2月号

 専門的な話が分からなくても、細かい寸法で書かれた建物イラストが綺麗でつい買ってしまう雑誌。今月は建物を設計する際に考えなければいけない寸法の話。

 

 人生でたぶんこの先、化学研究所のクリーンルームを設計する機会は訪れないと思うのだが、それでも細かい寸法の話と注釈を読んでいると、どんな制約で人が快適に過ごせるように作るのかという配慮と思想が見えてくる。

クリーンルームのディテール。P38

「研究者が危険物に汚染された場合に即座に洗えるように、緊急用シャワーの設置が義務づけられている」「電力量が大きくなるので、天井内に収まるかの検証も必須」「研究施設の場合、試験薬は両手を使って運ぶので開き戸を避けて引戸とすること」

 

 プログラムを書く時には、せいぜい後に読む後輩が頭を抱えないような記述で、セキュリティと効率には配慮しつつ…くらいしか気にかけてないが、建築は法律と物理的制約で両手を縛られた上に、予算と使い手のことも考えて設計するという無理難題をしているように見える。

建築業界ってすげぇよ!」 と、この雑誌を読み始めてから何回言ったか分からない言葉がまた口を突いて出た。

 

文章表現400字からのレッスン:梅田卓夫

 年初のブックオフを歩いていた時、ちくま文庫の高い棚を見上げ、目に留まった本である。小さなはしごの上に載って手に取り、パラパラッとめくって衝動買いしてみた。

大学で文章表現について教えていた筆者が、講義を受けていた生徒たちの作品を紹介しつつ、文章を書くための心がけを説く本。

 

 急ぐように先へと読み進めていたため、レッスン要素については割愛。しかし、自由な感性で書かれた生徒たちの文章と筆者のポイント解説を読んでいるだけでも、ただ漫然と書いていた自分には耳が痛い。

読者との関係を意識しないまま、ただ漫然と描き始めると、<標題>から地続きの、一般的には退屈な書き出しになってしまいます。P61 l9

すみません、毎日そうしてました。 

 

 本の中で筆者が特に大事にしていた考えは、何かを描写する際に”知っている”概念ではなく、具体的な部分に着目して書くこと。例えば「水の入ったガラスのコップを描写しなさい」と言われた時に、知っていることを書くのではなく、モノを自分の目で見て、気が付いたことをメモ、”断片”として残し、順序を考えて文章に書き起こすこと。これが自分の文章を書くことに繋がる。

でもいったい、何をメモしたら「水の入ったガラスのコップ」という課題からゴジラとの大怪獣バトルが出力されるんだよ*1!!

 

 文章講座の添削では”書かれたもの”に対する評価を受けることはできるが、”書かれていないこと”を先生が評価するのは不可能である。筆者は、「作者が表現しようとしたことが十分に言語化されていること」が文章の<正確さ>として大事になると話す。だから、頭の中のことを引き出すためのメモを残すことが大事らしい。 

 

 文章講座を受ければ私の日記の文章も良くなる! とどこかで期待していた節もあったが、そう上手くいくわけでもないらしい。メモを取って構成を考えるまでは出来ていないが、せめて気になった点は大事にして記述してみよう。

 

 ところで、

作者が比喩やメタファーに多大なエネルギーを注ぐのも、文章の装飾の問題ではなく、この<正確さ>を求めてのことなのです。P294 l10

ってほんとなんですか!? 今まで作家がカッコつけて記述しているものだと思ってましたよ!!!

もう少し、作者の創造した景色を想像できるように比喩を読み込むことしよ…。読書って難しいわ。

 

今日も新聞配達の音がする。

 

ごはん

 朝食:サンドイッチ

 昼食:(外食)富士そばかつ丼

 夕食:味付き豚肉丼(ネギ・玉ねぎ・茄子)

 

 いつもと同じ豚肉丼に見えて、夜のおつとめ品でゲットしてきた野菜が仲間入り! 豚と葱の組み合わせに茄子って最高じゃん…と気づいたので一緒に焼いてみた。やっぱり良かった。

もっと豚油を吸え…! 吸うんだ…!

*1:気になる方は読んでほしい。分かっていても何度か笑ってしまった。